999。9      フォーナイン 国産






            
フォーナイン  999.9


    



 この”ロゴ”は 永遠に 1000にはならない

 もちろん 毎回1000の自信をもって 発表するのだが
 必ず 0.1の反省が つきまとう 
 また次のコレクションで その0.1を 反省材料として いかしていく
 「1000ではなく いつも999。9の気持ちでいたい。。。」
 この気概あるからこそ 進化があるのだろう
 ”0.1”があるからこそ  いつまでたっても
 眼鏡作りは やめられない




 「眼鏡は 視力矯正器具であること 
 機能を追求していくと 必然的に生まれてくる形があり
 それが美しいフォルムとなる」と言う

 このコンセプトのもと  独自の眼鏡を次々と
 発表するフォーナインズの登場によって
 既存の眼鏡フレームは すっかり過去のモノになってしまった 
 これまで ストレート+耳曲がりのテンプルが 
 当たり前のように思われていて  眼鏡は掛けるモノと思っていた
 ところが フォーナインのフレームは 頭部を包み込む=ホールドするという
 画期的な掛けゴコチを実現した
 眼鏡を装着した時に ヒトが感じる重量を出来るだけ広い面で受け止め
 ”チカラ”が 均一にかかる構造にした
 テンプルを R形状にして さらに表面に凹凸をつけることで
 程よい弾力性を作り出したのである
 その画期的な構造を進化させたのは 
 ”βチタン”である  チタンにより R形状に厚みを持たせ
 ”チカラ”の流れを作るコトが可能になった


 その掛けゴコチの秘密は 重量配分にあるとも言われている
 例えば フォーナインと同じ重さの眼鏡は いくらでもある
 同じ重さのフレームなのに 掛けやすさに 大きな差が出る
 これは ”実際の重さではなく 掛けた時にヒトが感じる重さの違い”
 フォーナインの場合 機能的テンプルによる 
 横からのホールド性+フレーム自体の重心が
 後方(耳側)にあるコト=これが 他のフレームと違う
 頭を横からホールドするコトによって
 耳や鼻にかかる下方への重みを軽減させている


 例えば フチナシフレームで テンプルも
 超極細タイプなんかは テンプル部分より
 レンズの方が重くなり フレームの重心が前方(鼻側)になってしまう
 フレーム全体の重さが鼻の部分に 多くかかってしまって 
 軽いはずのフチナシなのに ずれやすい眼鏡になってしまうコトが多い
 フォーナインは 作り手主導ではなく 
 あくまでユーザーが必要とする眼鏡を提供するため
 デザイナーと 現場工場が一体となり 前を向いて 進歩し続けている




 智 (フロント部分と横テンプルをつなぐところ)



 眼鏡の心臓部ともいえる掛けはずしに一番負荷のかかる部分
 この”智”こそが フォーナインの画期的な機能を生み出している
 負荷を分散・吸収する目的で開発された”R形状”が
 フォーナインの名を 世間に広めたと言っても過言ではない
 その後 R形状から”逆R形状”に進化し
 眼鏡独特の圧迫感を感じさせない
 掛けゴコチの良さ+程よい弾力性を 実現させたのである
 弱すぎず 強すぎず  きつくないのに 
 ずれない眼鏡  微妙な感覚を生み出している



 ブリッジ (左右のレンズをつなぐ真ん中のバー)


 フォーナインの場合 やや厚みを持たせてある
 これは剛性的な面で厚みを持たせてはいるが
 細かい部分を見ると違う側面がある
 ブリッジの部分を上から見ると 厚く見えるが 真正面から見ると細く見える
 これは耐久性を確保する一面 前から見たときに
 スッキリ見せるという デザイン的な面も兼ね備えている



 パット (鼻にあたる部分)


 小さな部品ゆえ 細心の心配りを施している
 眼鏡で顔に直接接触する部分は 
 このパットとテンプルの先(耳に掛ける所)だけである
 それなのに 今までの眼鏡フレームは 
 その 大切な部品を  部品メーカーから調達し 付けていた
 フォーナインは違う  
 その小さな部品(パットとテンプル先)を 自社開発している
 それだけ重要な部品である事を確信しているのである
 フォーナインでは パットの部品をポリエステルや成分解性樹脂で
 5種類の素材+8種類の形状で製作している
 パットメーカーのパットは通常フラットなタイプが主流だが
 フォーナインではアールを描いた球面設計になっている
 そうする事で皮膚に触れる面積を広くし 
 圧力を軽減するという働きをしている



 テンプル (こめかみから耳に掛かる部分)


 掛け具合の良し悪しを決める重要な部分である
 フォーナインは このテンプル素材の開発に最大のチカラを注ぎ込んだ
 洋白 ステンレス チタン K18と 色々な素材にチャレンジしてみた
 最後にたどり着いたのが ”ベータチタン”である このベータチタンは
 弾力性に優れた素材で 柔らかさ+コシのあるフィット感を実現するコトができた
 15年ほど前 他のメーカーも ベータチタンに注目していて 数社のメーカーから
 ベータチタンテンプルのフレームは 発売されてる状況だった

 しかし 数社から発売されてるフレームは 素材はベータチタンだが 形状は今までと同じ
 まっすぐで棒状の形をしたテンプルだった
 フォーナインの大きな違いは ベータチタンの素材を最大限に活かす形状にある
 平面ではない頭部をまっすぐで平らなテンプルでは掛けゴコチが良くない
 丸みを帯びた頭部を包み込む様に カーブのついている 板状にしたのである
 頭部を包み込むようにホールドするという新しい掛けゴコチを実現するため
 カーブのついた形状+あたりゴコチのいい板状のテンプルを開発した
 通常のベータチタンより優れた性質のチタン合金に 400トンのチカラを加えて
 どのメーカーも成し遂げられなかった0.6mm以下の薄さまで プレスするコトに成功
 この画期的なテンプルにより 最上の掛けゴコチが実現したのである



 モダン (テンプルの先端 耳に掛ける部分)


 鼻にあたるパットと同様 このモダンは直接肌に触る部品である
 フォーナインは この部品も自社で開発している
 一見すると 他の眼鏡のモダン 比べると 少し太く大きく見える
 実際 大きいのだが これは眼鏡全体の重量バランスを 保つための分厚さなのです
 また フォーナインのテンプルは頭部を包み込むようにデザインされているため
 複雑にカーブを描いてる そのため 
 今までの様な平面的なモダンでは テンプルの形状に合わない
 この部品でも 立体成形を駆使し 耳に掛けるモダンではなく
 頭部をホールドするテンプル+モダンという一体成形を開発したのである





  スタッフ評  




 当店では フォーナインズ 設立当時から取り扱ってますが
 こんなに メジャーになるとは ビックリです
 フォーナインズが 初めて出展した展示会で
 たまたま めぐり会った?感じです